小学校にも保育業界と同じシステムを
近年、小学校教員の過酷な労働環境がニュースの話題になることが度々ある。それに合わせて教員不足も深刻だという。
「このままだと、日本の教育が危ない。」等、みんなの関心を引くようなマイナスワードも多く聞く。
保育業界もよく同じような話題でニュースになるが、私の感覚だと一昔前よりは落ち着いているように思える。それよりも保育中の事故や「不適切保育」等の保育の質に関するニュースが多い気がする。それもそうだろう、10年前に比べると保育の労働環境がだいぶ向上しているのだ。
もちろんそうでない現状がある園もあるとは思うが、全体的に改善傾向だと「私は」思う。
自分で言うのは気が引けるが現に私が運営するこども園は、かなり向上した。年々働きやすい環境に改善している。
一方小学校教員は、ほとんど変わっていないような気がしてならない。
例えば、大人の人数が全然違う。うちの園ではどのクラスも配置基準以上の職員を配置している。もちろん自己負担している人件費分もあるが、行政の補助も手厚い。
小学校は全然人がいないイメージだ。
なぜ、複数担任はないのだろうか?子どもには手がかかって当たり前なのに。
どの年齢も、それなりの手はかかる。
保育業界は、行政も含めて人の「量」の改善はある意味なりふり構わない改革があったような気がする。とにかく人を着ける加算や補助金が増えた。時には無資格でも研修を経て施設長が認める人であれば子どもを保育できる制度もある。「不適切保育」にあるようにこれからは「質」にシフトしていく時期だが、人の「量」があったからこそ初めて「質」に目を向けられる気がする。
一方小学校…。明らかに人手が足りていないのに、なりふり構わず人を着けようとしないのはどうしてだろう?これは、教育委員会や文部科学省のプライドが絡んでいるのか?とも思えてしまう。「我々は、国家資格を有した誇り高き教諭だ」というような。誰でもできるような仕事ではない!ましてや無資格なんて!とか。
いろんな理由があると思うし、私の考えも浅はかさはあると思う。(そもそも想像)
でも、実際プライドが邪魔しているような気がしてならない。
もしそんなプライドがあるなら、さっさと捨ててしまえばいいのに。
小学校全学年が複数担任+教科担任制もあり+部活やクラブ活動は業務委託+スクールカウンセラーや教員のコーチング制度…。
できたら素晴らしいだろうね。
先生はのびのび教鞭をとり、こども達は生き生きし、教師は誰しも憧れる充実した仕事になりそう。
そんな日が来るといいな。